コロケーションは、データセンター事業者、特にインターネットおよびクラウドプロバイダーにとって重要かつ急速に成長しているビジネス分野です。お客様のサーバーを自社のデータセンター内で直接運用することで、企業が必要とするインターネットやクラウドリソースへの接続を改善しています。同時に、お客様は、自社のデータセンターと関連する IT インフラストラクチャーを運用するコストを節約できます。データセンターでは、ラック、電源、空調、ネットワーク接続、セキュリティーおよび監視が、特にこのような状況で、高い要求を満たす必要があります。
コロケーションは、データセンター事業者とそのお客様にも利益を生み出します
企業が所有するサーバとストレージシステムの中には、自社の敷地内に設置されていないものもあります。代わりに、クラウド接続やインターネット接続を委託された通信事業者のデータセンターに設置されています。それらの会社の IT システムは物理的に別の場所で運用されます。これを専門用語で「コロケーション」または「サーバーハウジング」と呼びます。
コロケーションソリューションは、多くの場合、企業が自社のプライベートクラウドインフラストラクチャーとパブリッククラウドを組み合わせるハイブリッドクラウドコンセプトの一部です。このコンセプトは、お客様に次のようなメリットをもたらします:システムは、クラウドまたはインターネットプロバイダーのインフラストラクチャーおよびネットワークエレメントに直接接続されているため、自社での運用やそのために必要な環境を整備する必要がないので、コストを節約できます。そのため、コロケーションは現在、あらゆるタイプのデータセンター事業者にとって重要なビジネスフィールドです。
サービス形態には様々なバリエーションがあります:いわゆる「リテールコロケーション」の場合、お客様はデータセンター内の限られた小さなスペース (ラック内の一部あるいはラック 1台全部) を借りる傾向があります。「ホールセールコロケーション」の場合、プロバイダーは通常、より大きな単位で貸し出しをします。多くの場合、これらは他に提供されるサービスと組み合わされるか、インフラストラクチャーをお客様 (大手企業) のご要望に沿って適合させたりします。どちらの場合も、電源、空調、監視機能 (必要に応じて) はデータセンターの責任で提供されます。また、これらのシステムに関する IT セキュリティーや物理的安全性も重要な課題です。お客様のご要望によっては、このゲストシステムが、複雑なアクセス制御で保護されたデータセンター内の特別に仕切られた領域で、運用されることもあります。コロケーションプロバイダーは、適切なテクニカルソリューションによって、お客様にお約束したセキュリティーレベルを確保し、また、それを証明する必要もあります。
コロケーション環境の構築には長期的なプランニングが必要
コロケーションサービスに使用されるラックシステムは、それぞれの基本的条件に合わせて、特別に設計する必要があります。複数のお客様がサーバーラックを共有する場合は、コンパートメントラックをお勧めします。ラックを複数のお客様で共有しない場合は、従来型のサーバーラックやネットワークラックを使用します。いずれの場合も、次の事柄が重要になってきます:ラックシステムは、迅速かつ簡単に設置、そして拡張できる必要があります。ケーブル配線、冷却装置、そして電源関連製品は、お客様がラックのキャパシティーを完全に利用できるように、「高さ単位」を占有しないようにする必要があります。さらに、包括的な空調システムと監視に必要なインターフェースが利用可能でなければなりません。このようなシステムには長期にわたる投資が伴うため、将来を見据えたプランニングが最初から必要であり、また拡張のための準備がされていなければなりません。
リタールは、コロケーションに関するすべての要件を熟知し、満たしています
リタールは、コロケーションサービスを提供するの多くの事業者のパートナーです。なぜなら、当社のソリューションは、最高の品質、最大限の可用性を提供し、関連するすべての国際基準を満たしているからです。RiMatrix システム全体と、コロケーションに特化したコンパートメントラック製品ラインは、データセンター事業者とそのお客様がコロケーションで使用するラックに課す高い要求に応えます。