2020/11/18

スマートエンジニアリング&プロダクション – 各種盤製作の効率化を実現

EPLAN、リタール、フエニックス・コンタクト:制御盤製作の工業化を目的に標準規格を設定

5年前、「スマートエンジニアリング&プロダクション 4.0」と題して、EPLAN、リタール、フエニックス・コンタクトの 3社は、エンジニアリングと生産プロセスを一貫してデジタル化することを目的とした、制御装置製作や開閉装置製作のための「技術提携」を結びました。今日では、このビジョンは企業の工業化への道を開く実証済みのソリューションとなっています。これらは毎日使用され、エンジニアリングから生産、運用、サービスに至るまで、「信頼できる唯一の情報源」に基づく絶対的なデータの一貫性を強調する効率的な付加価値プロセスを保証します。

EPLAN、リタール、フエニックス・コンタクトの 3社は、2015年に力を合わせて、「スマートエンジニアリング&プロダクション 4.0 (Smart Engineering and Production 4.0)」と呼ばれるテクノロジーネットワークを設立しましたが、そのときこれらの会社は高い目標を定めました。それは、制御装置製作や開閉装置製作における一貫性のあるデジタル化のポテンシャルについてでした。それはアイデア、トレンド、ビジョンに関するものでした。5年後の現在、これらの「スマートエンジニアリング&プロダクション」によるアイデアは、具体的な製品イノベーションになりました。コンフィギュレーター、エンジニアリングプラットフォーム、生産用の自動化ソリューション、デジタル支援システムは、ネットワーク上で連携しています。データは、エンジニアリングから生産、運用、サービスに至るまで利用されます。

結論:システムの相互作用は機能しています。また、製品データも標準化されており、エンジニアリング、資材管理や各種盤製作の製造プロセスで利用でき、「信頼できる唯一の情報源」の原則に従って、完全にデジタル化されたプロセスを全体的にサポートします。

Sebastian Seitz, Eplan CEO

共同設計されたデータの特徴

EPLAN、リタール、フエニックス・コンタクトの 3社は、製品や製品データのデジタル記述のための ECLASS を含む、さらなる規格の開発を支援しました。今では ECLASS はその地位を確立し、AutomationML との組み合わせにより、エンジニアリング、コンフィギュレーション、製造のすべてのシステムに渡るデータの提供に重要な役割をしています。EPLAN の CEO である Sebastian Seitz (セバスチャン・ザイツ) は、制御装置や開閉装置の製作にかかわる全部門にメリットがあると考えています。「制御装置や開閉装置の製造の自動化とデジタル化がすでに実現可能です。これを実現させるための基本的前提条件は、高品質かつ標準化された部品データとインターフェースで、私たちはそれを開発することに成功しました。」

Dr Thomas Steffen, Rittal Managing Director Research and Development

制御盤製作の工業化

統合された設計データは、AutomationML などの標準化されたデータ交換フォーマットを介して製造プロセスに流れ込みます。

「その結果、ドリル&フライスセンターや全自動ワイヤアセンブリー装置などの従来の自動化技術を、デジタルでサポートされている制御装置や開閉装置の製造プロセスに統合できます」と、リタールの研究開発担当マネージングディレクター、Dr. Thomas Steffen (Dr. トーマス・シュテフェン) は説明します。

Roland Bent, Phoenix Contact CEO

また、フエニックス・コンタクトのマネージングディレクターある Roland Bent (ローランド・ベント) は、この共同作業を総括して次のように述べています。「私たちは、ロットサイズが 1 の場合であっても、高度に自動化された生産をサポートする具体的な製品にアイデアを変えました。私たちはプロセス全体を見て、常に全体像に目を光らせています。それは、業界の工業化への道を開く、制御装置製作や開閉装置製作におけるデジタル化された製品開発です。

SPS Connect での講演

次回のバーチャル SPS Connect では、各社は「制御盤製作の未来 - デジタル化はエンジニアリングプロセスと製造プロセスをどのように変えるか」というテーマで講演をします。興味のある方は、11月 24日、14:00 のプレゼンテーションに無料で登録できます。

技術提携「スマートエンジニアリング&プロダクション - 制御盤製作における効率化」の詳細についてはこちらをご覧ください:

www.smartengineeringandproduction.de