2020/09/16

データ主権に関する欧州の IT イニシアチブが現実のものになります:

フリードヘルム・ロー・グループは、組織 GAIA-X の設立メンバーです

欧州のデジタル大規模プロジェクト GAIA-X は、国際競争における欧州の強化を目的としており、行為能力と権利能力を有する組織となっています。その目的は、産業、金融、ヘルスケアの安全なデジタル化とネットワーキング、また人工知能 (AI) を備えた新しいアプリケーションを使用するための基礎として、欧州のデータインフラストラクチャーを構築することです。Prof. フリードヘルム・ローは昨年秋、Peter Altmaier (ペーター・アルトマイヤー) 連邦経済エネルギー大臣が始動させた欧州の大規模プロジェクトの立ち上げに協力しました。フリードヘルム・ロー・グループは、子会社の German Edge Cloud (ジャーマン エッジ クラウド) とともに新しい GAIA-X 財団の設立メンバーになります。

データの高速で効率的な分析は、最新のテクノロジーと効率的なプロセスの原動力です。不正アクセスに対する保護は、欧州経済領域全体の企業の競争力にとって非常に重要です。重要な質問:データの所有者は誰ですか?データ主権が重要な成功要因になります。将来的には、GAIA-X 財団は、行為能力を有する欧州全体の GAIA-X ネットワーク組織として、産業界を強化し、欧州企業のこれらの課題に対するソリューションを促進することを目的としています。

「私たちは、お客様や自社の工場で、製造業界にとって重要なことは何かを学びました:それは、データ主権、リアルタイム機能、既存のクラウドソリューションへの接続です。データは貴重な財産であり、新しいデータ駆動型のビジネスモデルを構築するためには、データを盗難や悪用から保護する必要があります。このことを常に意識しながら私たちは GAIA-X の発展に貢献し、当社の専門知識を提供してまいりました」と、フリードヘルム・ロー・グループのオーナー兼 CEO である Prof. フリードヘルム・ローは説明します。

アイデアが現実になる

連邦経済エネルギー大臣の Peter Altmaier (ペーター・アルトマイヤー) は、2019年 10月 29日に、Dortmund (ドルトムント) で開催されていたデジタルサミット 2019で、プロジェクトの発足を発表しました。2020年 6月 4日、政治、研究、産業からの支持者グループが、ドイツとフランスの経済省の後援の下、次の段階を発表しました:GAIA-X は、ブリュッセルに拠点を置く AISBL (Association internationale sans but lucratif) の法形式で国際的な非営利組織を設立し、行為能力と権利能力を有する法人として、ネットワークの構築を推進します。GAIA-X の目的は、透過的でオープンな欧州のプロセスにおいて、新しいクラスの産業用アプリケーションを可能にするオープンクラウド接続を備えた、地理的に分散した多くの小規模なエッジデータセンターを構築することです。

フリードヘルム・ロー・グループの子会社 German Edge Cloud (ジャーマン エッジ クラウド) は、11 のドイツ企業と 11のフランス企業、機関、協会とともに設立メンバーの一員です。これらには、Fraunhofer Gesellschaft (フラウンホーファー研究機構)、Atos (アトス)、Bosch (ボッシュ)、Deutsche Telekom (ドイツテレコム)、SAP、BMW、Siemens (シーメンス) などが含まれます。設立メンバーは、今年の 9月末までに新しい組織を設立する共同プロジェクトチームを形成します。メンバーは 2020年 6月 4日に、共同で、いわゆる「Letter of Intent (基本合意書)」で彼らの計画 (プロジェクト) を確認しました。

「経済省のイニシアチブと支援に感謝します。我々は、GAIA-X によって、知的財産の保護を強化するためのスペースを欧州に作り出します。これは、政治と産業が協力し合わないと、達成できるものではありません。今すぐ行動をとる必要があります。組織の設立は、私たちがアンガージュマンを持って支援する、次のステップです」と、Prof. ローは言います。

GAIA-X ソリューションはすでに市場に登場しています

フリートヘルムローグループはすでに技術面で行動しています:F.L.G. (フリードヘルム・ロー・グループ) の会社、German Edge Cloud (ジャーマン エッジ クラウド) とリタールは、Fraunhofer Gesellschaft (フラウンホーファー研究機構) と Bosch (ボッシュ) とともに、GAIA-X への貢献として機能するソリューションをすでに開発し、市場に投入しています:ONCITEは、初の、リアルタイム対応でデータ主権のインダストリー 4.0 アプリケーションシナリオ向けターンキー型エッジクラウドデータセンターです。イノベーション・チャンピオンズ・アワード 2020 で表彰されたソリューションは、データをほぼリアルタイムで製造現場 (「オンプレミス」) にて保存および処理し、人工知能 (AI) ベースの分析のためにデータを調和させるというものです。中規模のサプライヤーは、完全なデータ主権のもとで、自動車メーカーなどのお客様のデジタル生産プラットフォームと自社工場をネットワークでつなげることができます。

これにより、企業は最短の準備期間で、社内および工場間で生産設備をデジタル的に最適化し、データを利用して付加価値を高め、またそのデータのさらなる利用を可能にすることができます。ユーザーはデータに対する完全な主権を保持し、誰がどのデータにアクセスでき、どのプラットフォームとパブリッククラウドを介してパートナーとネットワークを構築するかを自分で決めることができます。「ONCITE は、特に製造業が現在抱えている本質的な問題に対する答えです。しかし、他の業界、例えば、健康分野あるいは「Smart Living (スマートリビング)」に関連することにおいても、これまで以上に大量のデータを安全に保存、セレクト、また付加価値を高めながら処理する必要があります。ここに ONCITE と GAIA-X のさらなるポテンシャルがあります」と Dr. Sebastian Ritz (Dr. セバスティアン・リッツ)、German Edge Cloud (ジャーマン エッジ クラウド) のマネージングディレクターは説明しています。

リタールはデジタル化の先導的立場にいます

「ONCITE は、自社工場やお客様のニーズに応えるために開発されました。私たちはそれを自社で利用し、またその経験からお客様にも利益を得ていただこうと考えています。このソリューションにより、私たちは自身のデータ主権を確保し、進歩を形作り、持続可能性をを強化しています」と、Prof. ローは言います。フリードヘルム・ロー・グループの最大の会社であるリタールは、4.0 コンセプトに基づく 250 を超えるネットワーク化された機械と設備を備えた新しい工場を 2019年に Haiger (ハイガー) に建設しました。エンクロージャーを製造するために、毎日 18 テラバイトのデータが生成されます。ONCITE は、データをリアルタイムで分析および処理し、生産を最適化します。1961年、リタールはエンクロージャーの革新で基礎を築きました。フリードヘルム・ロー・グループは現在、各種盤製作におけるバリューチェーン、市場をリードする IT ラック、モジュール式データセンター、エッジおよびハイパースケールコンピューティングソリューション、さらに ONCITE などによって、デジタルの未来に向けて、様々な分野のお客様をサポートしています。

GAIA-X 財団の設立に関する Prof. フリードヘルム・ローの声明すべてをご覧ください: