STIWA Automation

80%のエネルギー削減

オーバーエスターライヒに本拠を置くSTIWA Automation社は、環境管理の問題を非常に真剣に受け止めています。 たとえば、エネルギー消費量の定期的なチェックがそこで行われます。 この結果の1つは驚くべきものでした。機械が動くために必要なエネルギーが、空調のために必要なエネルギーよりも少ない場合があるのです。

同社は現在、エンクロージャーから熱を放散するために、Rittal Bluee+シリーズのエネルギー効率の高い冷却ユニットをして採用しています。 これは、ISO50001認証の観点から、自社のエネルギー管理の取り組みを文書化しなければならなくなった顧客にもメリットがあります。

「TopTherm」から「Blue e」に変更したときの潜在的な節約効果は良かったのですが、「Blue e+」ではこの利益をさらに上回ることになりました。
シュテファン・バイア―氏(STIWA Automation社 電気エンジニアリング製品管理責任者)
The company now depends on energy-efficient cooling units from the Rittal Blue e+ series in order to dissipate heat from the enclosures.

STIWAは、1秒をはるかに下回るサイクルタイムで動作する高性能マシンを構築しています。このコアビジネスに加え、STIWAグループのスキルセットには、生産自動化のための製品およびソフトウェア開発、高品質の金属およびプラスチック組立品の製造と供給、さらにエネルギー効率の高い建築技術や研究所の自動化も含まれています。現在、オーストリア、中国、米国、ドイツで8つの工場を運営しています。機械工学の分野で非常に要求の厳しい用途に対応するため、部品は高い水準を維持できるメーカーから調達する必要があります。そのため、同社はメーカーからの情報に頼らずともよいように、数多くの耐久試験を行っているのです。

メーカーの仕様以上の省エネを実現

新しい冷却ユニット「リタールBlue e+」シリーズにも、この耐久テストが実施されました。STIWAは数年前から空調ユニットのエネルギー効率に注目しています。数年前、同社はリタール社の「Top Therm」から同社の「Blue e」にユニットを切り替えました。その結果、約30台の空調ユニットを搭載した大型機の耐用年数全体で、5桁の省エネを達成することができました。STIWAは当初、Blue e+デバイスを導入する際に、これ以上の省エネが達成できるのかどうか、非常に懐疑的でした。その後、リタールが表明している75%の省エネ効果を検証するために、実稼働環境での社内テストを実施しました。そのために、Blue e+デバイスをさまざまな筐体に設置し、その値を測定しました。このデバイスは、リタール社の持つ数値をさらに上回り、80パーセントの省エネを実現しました

ハイブリッド冷却がカギ

大きな省エネ効果は、この装置の新しいハイブリッド技術、つまり、コンプレッサー冷却ユニットとヒートパイプの相互作用によるものです。パッシブヒートパイプによる冷却では、コンプレッサーもポンプも必要ないため、ほとんどエネルギーを消費しません。コンプレッサーは、パッシブ冷却が十分でなくなったときにのみ使用されます。また、コンプレッサーの冷却駆動はすべて速度制御されているため、その動作も非常に効率的です。これらの高効率デバイスには、他にも多くの利点があります。特許取得済みのマルチボルテージ機能により、世界中のあらゆる標準的な送電網で柔軟に運用することができます。これにより、プロジェクト計画に必要な時間も短縮されます。

認証に適合

これらの機械によって、STIWAは顧客のISO 50001認証取得を支援しています。
個々の機械は個別に認証を受けることはできませんが、お客様には必要な特性データが提供されます。これに加えて、同社は、リタールの場合のように、エネルギー管理の分野で活動しているメーカーからのみ製造されたコンポーネントが使用されることを保証しています。

概要

プロジェクト
STIWA Automation
場所
Attnang-Puchheim, オーストリア
業界
Machine-Building
チャレンジ

エネルギー効率の高い冷却

ISO50001認証に関連するエネルギー管理の取り組みの文書化

ソリューション

リタールBluee冷却装置、実稼働環境でのBluee+装置

ハイブリッドテクノロジーによる約80%の節約